【砥部焼】愛媛県・砥部町の元晴窯、篠原元郁さんをたずねて

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愛媛県・砥部町の中でも多くの窯やギャラリーが集まる五本松地区に、元晴窯(げんせいがま)はあります。
今回は、地元砥部町に窯を構え伝統工芸に斬新な発想で取り組まれている砥部焼作家・篠原元郁(もとふみ)さんの窯を
訪ねました。

砥部焼
▲元晴窯の前で笑顔で迎えてくださる篠原さん

砥部焼
元晴窯・篠原元郁氏プロフィール
1975年 砥部町生まれ
1996年 緑光窯にて修行
2000年 築窯、独立
2001年 国家技能士検定二級
      陶磁器製造(手ロクロ成形作家)
      技能士に認定
2005年 京都造形芸術大学 入学
2009年 京都造形芸術大学 卒業
■陶歴
2003年 出石磁器トリエンナーレ入選
2004年 第42回朝日陶芸展 入選
      伊丹国際クラフト展 老松賞
2005年 第18回日本陶芸展 入選
2006年 第6回益子陶芸展 審査員特別賞
      出石磁器トリエンナーレ入選
2008年 第46回朝日陶芸展 入選
その他受賞歴多数
▲ろくろを回す篠原元郁氏
砥部焼
江戸時代から親しまれる愛媛県の生活雑器・砥部焼
砥部焼は江戸時代から続く愛媛県の伝統工芸品です。
現在では、愛媛県の無形文化財にも指定されています。

周囲を山々に囲まれた砥部町では良質な石(陶石)が採れ、
川の流れは採掘された石をすりつぶすための水車を作るのに適しており、
また、登り窯に火を入れるための木も豊富にあったことから砥部焼は
この地に定着しました。

砥部焼の特徴はなんといってもその“厚み”です。

つるっとした触れ心地の良さと、ちょっとやそっとのことではビクともしない
丈夫な作りのため、砥部焼は現在に至るまで日常品として愛用されています。





▲元晴窯のアトリエと眼前に広がる砥部の景色
砥部焼
伝統と新しい感性を融合させた篠原さんの砥部焼
篠原さんはサラリーマンのご家庭で育ちました。学生時代も、陶芸とは全く関係のない県外の大学で学び、将来の目的も見つからないまま毎日を過ごされていたそうです。篠原さんが陶芸を始められたきっかけは、そんな学生生活の一環として訪れた英語圏の留学先にあります。

現地の学生たちは、大学を卒業するために必死に学び、自らの目標に向かって有意義な学生生活を送っていました。年の近い彼らの姿に影響を受けた篠原さんは、このまま何もせずに学生生活を終えてしまうのはもったいないと思い、一生をかけて歩むべき“道”を探し始めます。そんな中、自然と頭をよぎったのが故郷の砥部焼でした。

窯元で修業をするために大学を退学した篠原さんは、知り合いの窯元の門を毎日のように叩きました。なかなか首を縦に振らない窯元も、ついには篠原さんの熱意にほだされ入門を許します。それから5年。陶芸と砥部焼の基礎を徹底的に身に付けた篠原さんは、独立された後は砥部焼の新たな可能性を模索し始め、伝統と個性を一つの作品に織り交ぜて新しい砥部焼を発表し続けて来ました。幼いころから親しんできた器に敬意を払いながらも、意欲的な作品作りに精力的に取り組まれている篠原さんの作品が今後も楽しみです。


▲自身の作品を手にしながら気さくに話してくださる篠原さん。ありがとうございました!

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砥部焼